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04.01
Mon
マックスはアメニティのドアを閉めると、元いたリビングに戻った。
そしてグラスに残っていたシャンパンを飲み干し、もう一度注ぐと、また一気に半分以上飲む。
シャンパンをこんな風に一気に飲むのは良くない。
悪酔いをする。
分かっていたが、飲まずにはいられなかった。

――いったい、彼女は僕をどう思っている? 僕をどうしたいんだ?
マックスは苦々しく感じた。

いや、彼女が彼に魅力を感じ、好意を持っている事は分かっていた。
それは、さっきの刺激的なSEXでもはっきりと示されている。

だが、その後の彼女の態度はどうだろう。
まるで、彼との体の交わりをなんでもなかった事の様に振舞い、シャワーを浴びに帰りたい、とまで言った。

――くそっ。
マックスは、心の中で呟いた。
まったく、キャサリンの様な女性は初めてだった。
何もかもが。

彼は、ブギス・ストリートで彼女に再会し、怒りを爆発させたあと、それでも反抗する彼女に怒りにまかせて口づけをした。
そして、彼に応える彼女に、喜びで心が震えた。

今まで、恋愛でこんな気持ちになった事など無かった。
自信が無いなんてことを意識した事も無かった。
しかし彼女に対しては文字通り、自信が無かった。
だがその時の彼女の示した反応で、マックスの自信の無さは一気に吹き飛んだ。

マックスは彼女に自分の気持ちが通じたのだと思った。
だから、嫉妬していたことも正直に言った。

ブギス・ストリートを一緒に観光しているあいだ、マックスは幸せだった。
彼女は良く微笑んだし、楽しそうにしている彼女を見るのは嬉しい。
ブギス・ストリートからホテルに帰ると決まった時、彼女はまた彼の誘いを渋ったが、ただ単に一線を超すのを躊躇しているだけだと思った。
それに、彼女が断るのはいつもの事だ。
そして、嬉しい発見もあった。
彼女があの一件以来、アルコールを止めている事。
つまり、軽々しく男性と寝る女性では無いという事。

以前、彼女は、あんな事は初めてだ、と言っていた。
マックスはその言葉が嬉しかったが、その時はまだ半信半疑でいた。
しかし、彼女と言う人物を知るにつれ、さらに惹かれていく気持ちは抑えられず、信じたいと思う様になっていたし、真実だろうと確信してもいた。
だが、不安だった。
不安だったからこそ、嫉妬に苛まれたのだ。

彼女と初めて結ばれた夜の事が、頭に浮かぶ。
黒い服と緑のスカートを履いていた彼女は、美しかった。
彼女は最初、素っ気なかったが次第に彼に心を開き、良く笑い、そして泣きじゃくり、最後には奔放だった。
そんな彼女を知っているのは自分だけだと思うと、自惚れにも似た満足が、マックスの心を満たす。

今日の彼女も慎重だった。
だが、マックスには、彼女も欲望を感じている事が分かっていた。
この部屋に戻り、キャサリンの瞳がはっきりと欲望の光をたたえるのを見た時、彼はもう、自分を抑えることができなかった。
なにしろマックスは、ずっと彼女に触れたいという思いをかみ殺して来たのだ。

彼女の唇にキスをしたあとは、もう溢れ出る欲望に逆らう事が出来なかった。
彼女には性急すぎると言われたが、彼はそうは思わなかった。
むしろ、彼女が恥ずかしそうに瞳を潤ませるのを見て、さらに欲望は燃え立った。

さっきの彼女も素晴らしかった。
いや、以前の奔放な彼女も素晴らしかったが、恥じらう様な表情で頬を上気させ、敏感に彼に反応する彼女に、マックスは新たな喜びを覚えた。
マックスは彼女自身を早く味わいたくて、もう我慢が出来なくなっていた。
そして、身体は彼を求めているくせに憎まれ口を言う彼女を、苛めずにはいられなかった。

彼女の中に入ると、後は夢中になった。
彼女の熱さと吸いつく様な締め付けに、高まりがすぐにやって来そうになるのを自制しようとしたが、黒いテーブルの上で乱れる彼女の優美な曲線を描く白い身体と、ピンク色に上気した頬、歓喜で苦悶する濡れた唇と瞳、テーブルの上に広がる金色の髪は、あまりにも美しかった。

マックスはまた、下腹部が熱くなるのを感じた。
さっきの彼女を思い出しただけで、こうなってしまう。
正直、彼女をもう一度味わえば、自分の中のどうしようもない欲望は収まるのでは無いかと思っていた。
だがどうだろう、彼女の中で果てたあとも収まる気配を見せず、今もまたすぐに彼女を求めている。

――お前は正直だな・・・。
マックスはなかなか思い通りにならない自分自身を、少し情けないような顔をして見つめると、ズボンの上から膨らみに触れた。

――ああ、そうだ。彼女が僕との関係をどうしようと思っているかなんて、関係ない。
マックスの気持ちは、W&Mの事務所で彼女と再会し、握手をした時からもう決まっているのだ。

彼は、さっきまでキャサリンがその上で乱れていた黒いダイニングテーブルの表面を、指先で撫でると、自身の膨らみをさすった。
ぞくりと、軽い快感が体を走る。
彼は興奮を抑えるためにシャンパンをもう一口飲んだ。

――早くしないと、彼女がシャワーを終えてしまう。
マックスはそう思うと、ダイニングテーブルを離れた。



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