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02.07
Thu
2人は混雑するフロアに出た。たまに人とぶつかりそうになる。
キャサリンはエリックとナタリーに会うかと思ったが、2人ともどこかに消えてしまっていた。
アップテンポの曲がかかり、たくさんの人が踊っている。

2人は踊り始めた。すぐに2人とも踊りに夢中になった。
曲にあわせてキャサリンは腰をくねらせ、肩を揺らす。
マックスはその彼女の動きに合わせるように踊る。2人の息はぴったりだった。

何曲かそうやって踊っていると、彼の手がキャサリンの腰にまわって、彼女を引き寄せた。
引き寄せられたキャサリンはクスクスと笑うと、彼の腕の中で体をくねらせ、するりと逃げてもとの距離に戻る。すると、彼はもう一度キャサリンの腰をつかんで引き寄せた。

ドキリとした。
その力強さに、彼女の腰のマックスに掴まれた箇所がざわつく。
引き寄せられて彼の男らしい太ももが彼女に触れた。
服の上からでも分かるその固さに、彼女の下腹部が熱くなる。
キャサリンはまた、体をくねらせると彼から離れた。

そしてそのまま元のカウンターまで戻った。マックスも一緒に戻る。
「疲れたわ」
キャサリンはクスクスと笑いながらマックスに話しかけた。

「汗をかいたよ」
「なんだか、近すぎない?」
マックスはキャサリンのすぐ横に立っている。
「そうかな?」
マックスは彼女の瞳を覗き込んだ。

「そうよ」
キャサリンは相変わらずクスクスと笑っている。
「どうしてずっと笑っているんだい?」
彼は微笑みながら問いかけた。

「だって今日はすごく楽しいもの。こんなに楽しんだのは久しぶり!」
彼女はにこにこと笑いながら答えた。
その瞳は熱を帯びて潤んでいる。

マックスは彼女の様子が少しおかしいと気付いた。
そしてキャサリンの前にあったラムコークのグラスが空になっていることに気が付いた。
フロアに出る前は、ほとんど残っていたはずだった。
「それ、全部飲んだの?」
「ええ、すごく喉が渇いていたもの」
キャサリンはクスクス笑いながら答える。
彼女は本当に楽しくなっていた。

その理由は目の前の男性にあった。彼は魅力的で、キャサリンに女性としての喜びを感じさせてくれる。
それは、最近のスティ―ブとの付合いや仕事尽くしの生活の中で忘れていた感情だった。

もっと楽しくなりたいと、彼女は切望した。
彼女は浮かれていたし、アルコールを取りすぎていた。

そしてマックスの肩に両腕を回すと、
「ずーっと思っていたけど、あなたの瞳ってすごくきれいな青色なのね。なんだか引き込まれそう」
と、マックスの瞳をじっと覗き込みながら言った。

「それはうれしい告白だけど、キャシー、君は少し酔っているね。それと、僕のことはマックスと」
マックスはキャサリンのヘーゼルナッツのような色の瞳を、覗き込み返しながら言った。

「まあ! 会ったばかりなのにキャシーですって? ええ、いいわ。特別に許可してあげる。マックス」
クスクスと笑いながらキャサリンが答える。
彼女の腕はマックスの肩に回されたままだ。
必然的に、彼女の体がマックスの体に触れそうになる。

さっきフロアで踊った時の熱が、2人の身体からはまだ抜けきっていなかった。
彼女のさわやかだが甘い香りがマックスの鼻をくすぐる。

彼は自分の下腹部が緊張するのを感じた。
彼女の微笑みをたたえた唇から、目を離すことができない。

その唇は3年前と変わらず形がよく、甘そうに彼を誘っている。

彼はキャサリンの顔に自分の顔を近づけた。
鼻と鼻がこすれ、吐息がお互いの唇にかかる。

キャサリンは彼のキスを待つように目を閉じ、彼女の唇は少し開いた。

まさに唇と唇が触れようとした瞬間、マックスはすっと顔を引いた。
キャサリンはもうすぐ触れるはずだったマックスの唇がそこに無くなったので、きょとんとしている。

マックスは彼女の腕を取ると、自分の肩からおろした。

「キャシー、君はお酒を飲みすぎているみたいだ。危険な遊びを仕掛けているよ」
たしなめる様にそう言いながら、彼女の腕をそのまま自分の腰に回した。
キスの誘惑には耐えたが、彼はまだ彼女から体を離したくは無かった。

「飲みすぎてなんかいないわ。それに危険な遊びなんて仕掛けてないし。いいわ、あなたが相手をしてく
 れないのなら、他を探すわ」
キャサリンは恥ずかしさとたしなめられたことへの怒りで、ふくれっ面をしてそう言うと、マックスの腰に回されていた腕を振りほどき、彼に背を向けようとした。

「だめだ」
マックスはきつく言うと、キャサリンの手首を掴んだ。
キャサリンはマックスの言葉のあまりの強さに、びくっとした。

「だめだよ。そんなことは許さない」
彼は重ねて強く言った。
彼女が今、自分としたようなことを他の男とすることを想像すると、無性に怒りが湧いた。
彼女の手首をつかんだ手に自然と力が入る。

「痛いわ」
キャサリンに言われて、マックスははっと気が付き、彼女の手首を掴む手の力を緩めた。
緩めたが離すことはしない。

すると、キャサリンの瞳がみるみるうちに潤んできた。
マックスは驚き、手を離した。
そして、今度は彼女の手首をそっと手に取ると優しくさすった。




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