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04.21
Sun
「あっ、あっ・・・」

キャサリンはマックスの部屋のキングサイズのベッドの上で、喘ぎ声をあげていた。

固く緊張した彼に激しく責められて、もう絶頂が来ようとしていた。
そのことが分かる。

「ん・・・、だめ、マックス」
「いいよ! いって・・・、僕も・・・」
マックスの声も上ずり、緊急を要している様に彼女を急かす。

彼に許可を貰った途端、彼女の中はひくひくと収縮した。

「あ、い・・・、んん・・・」
ぎゅっと自分が彼を締め付けるのが分かる。
その締め付けに反応して、彼が、うぁっと小さく叫びながら脈打った。
そして、水音を立てる彼女の中に絞り出すように腰を少し前後する。

「あ・・・」
――きもち、いい・・・。
言葉にならなかった。
頭がまた、真っ白になる。

彼は余韻の様に彼女の奥で跳ねると、目を閉じているキャサリンの瞼に優しくキスをした。






中華人街を回った後、キャサリンとマックスはマーライオンを観に行った。
そのあと、ラウ・パサ・フェスティバル・マーケットという、ホーカーズ、つまり飲食店が軒を連ねるオープンプレイスに行った。巨大な白い屋根の下、たくさんの飲食店が並んでいる。

シンガポール名物と言うチキンライスの有名店に並び、韓国風BBQを買い、ヌードルを食べた。
歩きっぱなしだったマックスは相当お腹が減っていたらしく、独りでぺろりとかなりの量を平らげていた。
キャサリンはラウ・パサ・フェスティバルに隣接する通りを日没から車両通行止めにして店が並ぶという、サテーという焼き鳥に似たものが食べたかったので、その時間まで粘った。そして、念願の日没後、店がちらほらと開きだし、賑やかな歩行者通路をお祭りみたいだと思いながら歩いた。サテー自体は、期待し過ぎたために、味はまあまあだった。
そして、ナイトサファリに向かった。

ナイトサファリにはタクシーを使って行った。
電車で行くか、タクシーを使うかで、キャサリンとマックスは少し言い合いになったが、2人ともたくさん歩いて足が痛くなりかけていたので、マックスの意見が通った。園内では動物のショーを見た後、トラムというバスのような乗り物で、動物たちの間を回る。歩いて回るコースもあったが、こちらも結局、2人とも歩き疲れていたので、行かなかった。
トラムに揺られて夜の野生動物の間を抜けるツアーは、アジアライオンがゆったりと歩いているところに遭遇したり、サイの群れの近くを通ったり、とても興奮をした。
暗闇の中で遠吠えの様に動物の声だけが聞こえると、本当にジャングルの中で遭難するとこんな感じなんだろうか、と思い、キャサリンは身体を少し震わせたが、とても興味深く貴重な体験だった。

タクシーを使ってホテルに戻ると、マックスは当たり前のように彼女を部屋に誘い、キャサリンも何の抵抗も無く了承する。しかし翌日の朝に発たねばならないため、キャサリンは自分の部屋にいったん戻り、荷物をまとめる事にした。
その事をマックスに伝えると、彼は素直に頷き、自分も荷物をまとめるために先に部屋に戻る。


キャサリンは全く気付いていなかったが、今までのマックスなら彼女が彼の元を離れると、他の男に連絡を取ろうとしているんじゃないかとすぐに疑ったはずだ。
何故、疑わないのか。

何のことは無い、彼は昨日の夜から今日一日キャサリンと一緒に行動をして、彼女が自分に夢中だと確信にも似た思いを抱いていたからだ。
マックスはキャサリンと恋人同士になったと思っていた。

彼女が2人の関係を、この旅限りのものだと思っているとは知らずに。


キャサリンは荷物をまとめると、自分の部屋で故郷の父に国際電話を掛けた。
アメリカは日曜日の午前10時頃。この週末に帰ることができなかった代わりに、電話を掛けて少しでも父を元気づけ、安心させたかった。
マックスの前で父に電話を掛けないのは、やはり2人の関係がすぐに終わると思っているからだ。
すぐに終わる相手に、そこまでのプライベートな事を言いたくなかったし知られたくなかった。
それにその事を伝えると、マックスとの楽しい時間に水を差す様な気もしていた。
キャサリンは、この非現実的な現状をそのまま、非現実的なものとして楽しんでいたかった。

シンガポールはとても綺麗よ、帰ったら写真をいっぱい見せてあげるわ、父さんも旅行に来れたらよかったのにね、来週の日曜日は必ず帰るから。
キャサリンはたくさん喋った。

そして、電話を切ると溜め息をひとつ、スーツケースを持って部屋を出る。



マックスの部屋に着くと、2人は一緒に浴槽に浸かりシャワーを浴びた。お互いに髪を洗い合い、身体を洗う。その後はベッドへ直行して、身体を重ねる。

バトラーに買って来て貰った高級なほとんど透けている下着は、彼にお披露目する事は無かった。



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